癒詩家が発見。「2006年ヒットに隠されたキーワード」



(敬称略でお届けします。また、失礼な表現もあるかと思いますがご了承ください。著作権は伊本翔一朗に帰属します。)


“”内に注目してください。


今年は国際スポーツイベントが数多く行われた一年だった。
トリノオリンピック(五輪)で金メダルを獲得した“荒川静香”は、引退も話題になり、イナバウワーは流行語の大賞にも選ばれた。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、日本が初代王者に輝いたわけであるが、その代表チームを率いた“王貞治”は、後に胃ガンを患い、戦列からの離脱の余儀なくされ、大きな衝撃にもなった。
FIFAワールドカップ(W杯)では、引退試合でもあった決勝戦での頭突きによる退場、大会MVP受賞など話題の中心になったのは“ジネディーヌ・ジダン”だったであろう。また、W杯後、日本代表監督は“ジーコ”から、“シュワーボ”が愛称のイビチャ・オシムへと引き継がれた。
“亀田史郎”がトレーナーを務める亀田三兄弟も、大毅はデビュー戦を飾り、興毅はWBAライトフライ級チャンピオンになるなど注目を集めた。
今年のスポーツイベントは非常に注目を集めたようで、上述のトリノ五輪、WBC、W杯、亀田兄弟の試合は、テレビ視聴率の年間上位ベスト10の中で8番組を占める結果になった。
しかし、スポーツの話題において、これらのトピックスを過去のものと感じさせるほどシーズン終盤の話題を独占したのは、引退を表明しながら、チームがアジアNo.1になる原動力となり、ゴールデングラブ賞も獲得した“新庄剛志”ではなかったであろうか。
引退という観点では、F1界の記録を更新し続けた“ミハエル・シューマッハ”、水泳の200メートル自由形・400メートル自由形の世界記録保持者“イアン・ソープ”も話題となった。

芸能界に目を向けると、“赤西仁”が所属したKAT-TUNは、デビュー曲「Real Face」が年間セールス1位になるという快挙とともに、自身の休業宣言も大いに話題になった。お笑い界で今年最もブレイクしたお笑い芸人の一人には、“桜塚やっくん”が挙げられるのではないかと思う。

さらに、今年は流行語トップテンにも選出されたmixiに代表される“ソーシャル・ネットワーキング・サービス”の参加者が格段に増えた年となった。
海外では、マグニチュード6.3という大惨事となった“ジャワ島地震”、“キム・ジョンイル”が最高指導者である北朝鮮の核問題も大きな衝撃となった。国内では、“シュレッダー指挟み事故”、“シンドラーエレベータ死亡事故”、“自殺問題”(いじめなどによる)など暗いニュースも多かったことも忘れてはならない。今後の日本は第90代内閣総理大臣に就任した“安倍部晋三”の手腕にかかっているのかもしれない。

このように今年も昨年に引き続き、話題の中心はイニシャル-サ行(ザ行も含む)の人物・事象であったように感じる。しかし、サ行では、ほかのトピックスがあまり見当たらない。そこでさらに掘り下げ、2006年を改めて振り返ってみた。


昨年は政治に関心が集まった一年だったが、今年も国会では早々から数多くの問題が持ち上がった。それらをまとめて4点セットと呼ばれた。
4点セットの中で最も話題を集めたのは「@ライブドア問題」ではなかったかと思われる。ライブドアが業績を水増しして株価を上げようとした“風説の流布”と呼ばれる“粉飾決算”をしたとされる証券取引法違反の容疑で、当時の代表取締役社長“堀江貴文”のほか、“熊谷史人”や“岡本文人”が逮捕された。またこの騒動の中、かつての側近とされた“野口英昭”が謎の死を遂げたことも大きな話題となった。一連の逮捕劇のより、ライブドアは“平松庚三”が社長に就任し、会社の建て直しを図っている。(この事件が波及する形で村上ファンド問題も持ち上がったわけであるが、村上ファンド設立時に投資を行った日本銀行総裁の“福井俊彦”にも注目が集まった)
ライブドア問題に関連して、「Aライブドア送金メール問題」も大きな論争になった。国会でライブドア問題に関する質問において、送金メールの存在を指摘したのは“永田寿康”である。
また、昨年末から大きく取り上げられたのが「B耐震偽装問題」であるが、構造計算書の偽装を行ったのが“姉歯秀次”である。この事件では不動産業者(デベロッパー)である“ヒューザー”や、“藤田東吾”が社長を務める民間確認検査機関イーホームズも注目を集めた。
「CBSE問題」も論議となったが、BSEの正式名称は“Bovine Spongiform Encephalopathy”(牛海綿状脳症)である。

政治関連では、郵政改革法案に反対票を投じ、離党を余儀なくされた、いわゆる郵政造反組の自民党への“復党”も注目を集めた。この中で復党が見送りになった“平沼赳夫”議員も話題となった。

ライブドアが話題になったことにより、企業買収という言葉が一般にも知られるようになったが、今年は日本で始めての敵対的TOB(株式公開買い付け)も行われ、その標的となった“北越製紙”や、また、AOKIホールディングスからのTOBによる経営統合を拒否し、コナカの完全子会社となった“フタタ”も注目を集めた。

アメリカでは、中間選挙における共和党の敗北は“ジョージ・ウォーカー・ブッシュ”大統領の今後の政策への影響も懸念された。“アレクサンドル・ヴェルタロヴィチ・リトビネンコ”の死をめぐるロシア元スパイ毒殺事件も注目を集めた。

“小林弘明”が会長を務める“パロマ”の、子会社にあたる“パロマ工業”の湯湯器死亡事故も大きな問題になったが、ほかにも“保険金不払い”を筆頭にした幾多の保険会社の問題が明るみに出た。公務員官舎の不適切な使用問題で政府税制調査会会長からの辞任にまで発展したのは“本間正明”である。さらには“ふじみ野市営プール女児死亡事件”、“必修科目未履修問題”など、様々な“不正”やずさんな管理体制・“不祥事”が明らかになった一年であったようにも感じる。

また、死刑判決を受けた“サダム・フセイン”元大統領の存在や、イスラム教シーア派の武装組織“ヒズボラ”による多数のテロ事件、容疑者としても秋田連続児童殺害事件の“畠山鈴香”や、徳山高専女子学生殺害事件の“藤村元紀”なども圧倒的に取り上げられていた。今年は本当に暗い話題の多かった一年でもあった。


しかしながら、世間を騒がす全てが暗い話題ではなかった。

野球界では、“古田敦也”が29年ぶりの“プレイングマネージャー”(選手兼任監督)となって、低迷がちなプロ野球に明るい話題を持ち込んだ。また、オフに契約交渉でも話題になり、シーズン中に骨折し、残念ながら連続試合出場の記録が途切れてしまった“松井秀喜”は終盤には復帰して注目を集めた。「シンジラレナ〜イ」が流行語のトップテンにも選出された“トレイ・ヒルマン”は“北海道日本ハムファイターズ”を率いてアジア王者にも登りつめた。セリーグでは、“落合博満”監督の中日ドラゴンズが優勝し、“福留孝介”がMVPを獲得した。プロ野球シーズンオフに最も話題になった松坂大輔を獲得したのは“ボストン・レッドソックス”である。同球団はさらに“岡島秀樹”の獲得にも至った。また、球団発表の前に退団を明かし騒動にもなった桑田真澄は“ピッツバーグ・パイレーツ”(マイナー所属)の入団することになった。さらに高校野球では夏の甲子園大会での決勝再試合の死闘を制し、大きな感動を呼んだ斉藤佑樹を表現した「“ハンカチ王子”」も流行語のトップテンに選出された。

サッカー界では、ドイツW杯を最後に引退した“中田英寿”は当時の話題を独占していた。そのW杯において、日本代表監督を務めていたジーコは、その後トルコの“フェネルバフチェ”というクラブチームの監督に就任した。Jリーグでは、監督としてチームを優勝に導き、最優秀監督にも選出されながら、退団を発表した“ギド・ブッフバルト”も話題となった。

相撲界では新大関の勝ち星記録更新という快挙も成し遂げて初優勝を果たした“白鵬”、バスケットボール界ではNBAで初優勝した“マイアミ・ヒート”、競馬界では地方・中央通算の年間勝利数を40年ぶりに更新した“内田博幸”騎手も忘れてはならない。

スポーツというのは好敵手がいるから盛り上がるもの。ミハエル・シューマッハの記録を止めたのは“フェルナンド・アロンソ”、亀田興毅と二度の世界戦を戦ったのは“ファン・ランダエタ”である。
トリノ五輪において、勘違いによる失格となり、シーズン終了後、引退にも至った“原田雅彦”は金メダル獲得選手同様に話題になったことも付け加えておこう。

さて、芸能界では、“ほしのあき”がグラビアのみならずバラエティでも活躍し、女優活動の際は“星野亜希”と名前を使い分けたことが話題になった。また、ゴールデンアロー賞新人賞や日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、連続ドラマで初主演を果たした“堀北真希”や、映画や連続ドラマで初主演を果たした“速水もこみち”も忘れてはならない。“ハルカ”のいるキグルミの「たらこ・たらこ・たらこ」は流行語のトップテンにも選出された。

お笑い界では、昨年末のM-1グランプリで優勝した“ブラックマヨネーズ”や、今年R-1グランプリで優勝した“博多華丸”は急激にブレイクした。“藤森慎吾”のいるオリエンタルラジオは昨年以上に露出が増え、最年少でのゴールデンタイムの冠番組も決定した。“箕輪はるか”と“近藤春菜”の“ハリセンボン”は露出が格段に増えたコンビであろう。今年のM-1グランプリで優勝したのは“福田充徳”のいるチュートリアルである。また、「陰日向に咲く」が大ヒットした“劇団ひとり”や、「ドロップ」が注目を集めた“品川祐”(品川庄司)など、芸人と小説の構図が成り立ちつつある年でもあったように思う。

芸能界は今年も結婚ラッシュで、“辺見えみり”、“だいたひかる”、ウド鈴木(本名:“鈴木任紀”)、“羽賀研二”、“小木博明”(おぎやはぎ)、IZAM(本名:“日根良和”)、“井川遥”らが結婚した。“藤原紀香”も結納を済ませている。そして、ベストカップルオブザイヤーは“船越英一郎”夫妻が受賞した。その陰で“堀越陽子”の離婚騒動はワイドショーでも取り上げられ、“畑野ひろ子”、“平松愛理”も離婚に至った。また、そのまんま東(本名:“東国原英夫”)は離婚し、芸能界を引退し、宮崎県知事選への出馬を表明した。

今年は、“藤岡琢也”、“内山田洋”、“はらたいら”、世界的な指揮者“ポール・モーリア”、「トムとジェリー」のアニメ作家“ジョゼフ・バーベラ”、ソウルミュージックの神様“ジェームス・ブラウン”、アメリカ第38代大統領“ジェラルド・フォード”など様々な分野でエンターテイメント界の基礎を築いた多数の功労者がこの世を去った年であったことも忘れてはならない。

最後に各種年間ランキングを振り返っておこう。
テレビドラマの視聴率は、1位が“深津絵里”主演の西遊記、2位が“吉岡秀隆”主演のDr.コトー診療所2006となった。
国内での映画の興行収入では、1位が“ハリー・ポッターと炎のゴブレット”、2位が“パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト”となった。また、“トム・ハンクス”が主演したダ・ヴィンチ・コードは3位になったわけであるが、この映画は世界的な社会現象にもなった。
シングルセールスでは、冒頭で触れたようにKAT-TUNの「“Real Face”」が1位、“HAN-KUN”のいる湘南乃風の「純恋歌」が2位となった。
洋楽のアルバムセールスでは、オムニバスの「“Beautiful Songs”」が1位、“ダニエル・パウター”の「“ダニエル・パウター”」が2位、“ジェイムス・ブラント”の「“バック・トゥ・ベッドラム”」が3位となった。
書籍のベストセラーでは、“藤原正彦”の「国家の品格」が1位(“品格”は流行語の大賞にも選出された)、「“ハリー・ポッターと謎のプリンス”」が2位、“リリー・フランキー”の「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」が3位となった。

ここまで数々振り返ってきたが、やはり“秋篠宮文仁”親王に、皇室待望の男系男児である“悠仁”親王殿下が誕生誕生されたことは、皇室典範の改正にも踏みとどまらせるなど大きな話題・明るい話題となったことは間違いない。


これだけ挙げたように、2006年はイニシャル-ハ行(バ行・パ行も含む。発音の都合上、ヴも含む。)が大きく取り上げられた一年だったように感じる。
ハ行といえばローマ字ではH。アルファベットHは縦線と横線が交わった形をしている。これは、経済などでもある分野では上向き傾向、ある分野では横ばいだった一年を明示しているアルファベットなのかもしれない。

(追記:イアン・ソープはIan Thorpe、ファン・ランダエタはJuan Landaetaと書くため、上記のくくりは異なるかもしれませんが、日本語で書いた文章ということでご了承いただければ幸いです。)


この調査結果に対してご意見・ご感想などいただければ幸いです。見落としていたイニシャルH(もしくは濁点・半濁点を含んだハ行)もまだあるかもしれなせん。あなたの声でこの結果を膨らませていきましょう。あなたにとっての2006年はどんな年でしたか?




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