感じて動く
「感動とは感じて動くと書くんだなあ みつを」
見ての通り、相田みつをさんの作品ですが、大辞林によると、感動とは、美しいのものやすばらしいことに接して強い印象を受け、心を奪われること。だそうで、まさに、「感じて(心が)動く」を表しています。しかしながらさらに心動くと書く、「感慟」(りっしんべんは心を表します)までなると、深く感じて嘆くという意味があるそうです(嘆くにはためいきをつくの他にほめたたえるという意味もあるんですけどね)。その記述を見た瞬間に心の動かし方は難しいな。と感じ、今週のコラムに決定しました。
感動とは?を自分なりに考えたとき、感じて(心が)動く。で終わるわけではなく、感じて(心が)動いて(体が)動くことだという答えが出たわけです。(上の相田みつをさんの作品もこのような意味かもしれませんが)
最近、感動はありますか?昨年日本でサッカーワールドカップが行われたわけですが、その際に多くの感銘が広がり、にわかでもサポーターが増えましたね。このように、「試合を見る」→「そのすばらしさに強い印象を受ける」→「また試合が見たくなりスタジアムに足を運ぶ、もしくは、お目当ての選手ができ応援する、もしくは、自らサッカーをはじめる」という心の流れから、実際に行動があるのが感動というではないかと考えたわけです。プレーヤーのみなさんが真剣勝負をしてるから心に残り、上記サイクルにいたることも忘れてはなりません。スポーツの例はさらに多いのではないでしょうか。プロ野球では、イチロー選手や松井選手などのプレーヤーが活躍した年には、ファンや野球少年が増えるわけですから。そのほかにも今年は、水泳、体操、陸上、柔道と世界選手権が続いたため、その感銘から、競技人口が増えるのではないでしょうか…。
さて、高橋歩さんという人物をご存知でしょうか?
彼は出版社を立ち上げ、自伝を出版し、その後、その出版社を辞め、奥さんと世界一周の旅に出て、今は家族と沖縄の離島で暮らしている人物です。彼の生き方、やり方には賛否両論あるわけですが、ここではそんな話ではなく、感動に関する話なんです。実は彼の破天荒な人生の始まりは感動だったのではないかと思うんです。これといって大した夢などなかった十代の頃の彼がマルボロのCMを見てカウボーイにあこがれ、あてもなくアメリカまで行ったり、トムクルーズさんのカクテルというビデオを見て、バーテンになりたいと思い、バーでバイトをしながら技を磨き、友人とともに自らのお店を持ったわけです。もちろんそのための道のりは険しく、想像もできないほどの経緯でしょうが、そこに大きな想いさえ重なれば、感動はそこまで人を動かすんですよね。
最近自らが感動したことといえば、お客さんの自然な涙や笑顔はもちろんですが、時期的にいえばやはりドラマですね。この夏もいくつかのドラマを見たわけで、先週から最終話を迎えるものも出てきています。その中で上にも出たスポーツの話題ともリンクさせるなら、やはり「ウォーターボーイズ」でしょうか。最終話の内容自体はつめこんだ感は否めない気がするんですが、ドラマの中のシンクロの豪快かつ不思議な演技は、競技としてのイメージしかなかったシンクロの概念を払拭し、今後さらに、男性シンクロ人口の増加につながるものではなかったでしょうか。実際、映画「ウォーターボーイズ」が公開されたあとには、学園祭でシンクロを行う学校もあったそうですし、今年もドラマの影響でその数がまた増えたということです。これもまさに感動と想いがもたらした結果だと思うんです。
その「ウォーターボーイズ」の演技指導を行った不和央さんは、競泳の元日本記録保持者という実力者ながら、水中芸術集団トゥリトネスを率い、非常に楽しい演技で数々の公演を行いながら水泳の新たな魅力と楽しさを伝えていますし、今年は北島康介選手が世界選手権で金メダルはもちろん世界記録をニ種目で出しています。これらの感動から水泳に携わる人が増えればなと感じている今日この頃です。ちょっと文章の趣旨が変わっちゃいましたね。
そう。「感動」というキーワードを伝えたかったんですね。あの日、本屋さんで326くんの本に感動したから、あの日、セントラルパークで軌保博光さんのパフォーマンスに感動したから、今こうして癒詩家として活動しています。
お客さんによく言われる、「泣けました」、「毎日見ます」や「(眼を)見ただけでなんでそこまでわかるの?」といった感動が、その後の応援につながることはもちろん、「こんな人が身近にほんとうにいるんだ」という想いから、「ぼくも(わたしも)こうゆうことやりたいと思ってるんですよ」と、その後、よく相談してくる方もときどきみえます。これらも全て、感じて(心が)動いて(体が)動いた結果だと思うんです。これは自らの当初からの想いそのままに(揺らいだ時期もありましたけど)自分なりのやり方を貫いたからこそ、その想いが、真剣さが純粋に伝わるから、こうして、ただの出会いが、感動を経由してその後のヒューマンネットワークにつながっているんだと思うんです。
そしてこれからも…。
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