名古屋という街におけるプロモーションについて
名古屋から発信して行ったアーティストは少なく、全国的に見た名古屋の芸術の評価が低いように思われます。そこで、今回は「名古屋」という街について書いてみたいと思います。
2002年に電通が行った名古屋の若者調査(名古屋在住の15〜26歳の男女300人に実施)によると、「名古屋を動物に例えると?」という質問に対して、イヌという票が多く、当たり障りがない、協調性がある、忠実、言われたことを素直に受け入れそうという理由が多かったそうです。(ちなみに、犬という答えは名古屋・東京・大阪の各エリアで実施された若者調査(各都市在住の若者に調査)の結果において上位にランクされたそうですが、その理由として、東京ではおしゃれ、お高い。大阪では人懐っこい、うるさいというように、各エリアの特色が表れたようです。)
また、名古屋の若者は変化や摩擦を嫌うようで、「昔からのしきたりや常識を大切にする」という傾向があり、協調性や人の和を大切にするという考え方の人が多いようです。名古屋から新たな文化が出にくいのは、このためなんでしょうね。しかしながら、名古屋の若者は東京の若者と比べて、話題や評判になっている場所への反応が高いという調査結果もあるようです。これはおそらく、東京は話題になりやすいエリアが点在しており、そのようなスポットが多いのに対して、名古屋は、栄と名駅周辺が2大拠点のようになっており、しかも、その2ヶ所が非常に近いためではないかと思われますね。
では、なぜ名古屋から文化が出にくいのか?と考えたときに、浮かんでくるのは、「協調性」というキーワードではないでしょうか。実際に名古屋の若者は、「新しい情報はすぐに他人に伝える」「自分がいいと思ったものは他人にすすめる」という人の割合が、関東の若者に比べて少ないというデータがあり、「情報は入手するが波及しない」という特性が見うけられます。独りだけが浮いてしまうことを嫌っているのかもしれません。
「名古屋を動物に例えると?」という設問の2位はサルで、マネが得意、皆と同じが好きという理由が多く、また、3位はネコで、その地に居着く、用心深いという理由が多かったそうです。この結果が表すように、名古屋の若者は、東京や大阪の若者のはやりをマネし、愛着があり、名古屋を出たくないという人が多いようです。これは芸術文化においても同じことが言え、まさに「情報は入手するが波及しない」が表れた結果であるように思えます。このような結果を踏まえ、名古屋での効果的なプロモーション方法を考えると、一言で表すと、
「むずかしい」ですね・・・。
ただ、一つ言えることは、新しいことに取り組むのであれば、名古屋オリジナルという展開で、名古屋の拠点である栄と名駅周辺を中心に、名古屋人の「OKサイン」を得ることが重要なのではないでしょうか。
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